貝�P�髓j司法書士事務所は大井町・新馬場・青物横丁を中心とする司法書士事務所です。

被害実態

　最近、悪質業者が家庭を訪問してきて、貴金属類を強引に安く買い取られたというトラブルが増えています（いわゆる押し買い）。2011年度、国民生活センターに寄せられた相談件数は、2011年12月31日現在で2,977件に上り、前年度の同時期と比べると3倍以上の相談が寄せられているということになります。震災以降、震災を口実に買い取りの勧誘を行い、「震災被害の役に立てば」という消費者の親切心につけこむ悪質なケースが見られるようになっているようです。
悪質業者の手口は、自宅を突然訪問し、強引な勧誘や冷静な判断をさせる間もなく売買契約を結ばせてしまい、安価で貴金属類を半ば強引に買い取り、それを高額で転売し利益を得るというものです。

対処法

事前に毅然とした態度で断れればそれに越したことはありませんが、被害に遭ってしまった場合、どうしたらいいでしょうか。
押し買いの場合、押し売りと異なり、被害者が物を購入した側ではなく、売った側になるので、特定商取引法の訪問販売には該当せず、クーリングオフの適用が難しいという問題があります。
しかし、鑑定行為を役務の提供と捉え、鑑定役務提供契約と買取契約を一体の契約と考えると、鑑定役務提供契約と買取契約を併せてクーリングオフの対象とできるという可能性があります。（消費者法ニュース８９、９０参照）
また、特定商取引法の適用が難しいとしても、消費者契約法の適用はあるため、消費者契約法に基づく取り消しや、民法に基づく取り消し・無効を主張することができる可能性は高いので、決して泣き寝入りせず、まずは専門家にご相談することをお勧めします。

当事務所では、出張相談・無料相談を承りますので一緒に解決の糸口を探しましょう！

現在、押し買いに関する裁判例の蓄積はされていませんが、専門家は、確立されていない分野について主張立証していくことで新たな道を切り開いていくものです。